生命の世界

細胞からできている全ての生命は、地球上の隅から隅まで広がる大きな生命体の一部であり、この世界の調和に必要な存在なのです。 植物や草食動物がそれぞれの役割を果たして、太陽の光や空気や水から 私たちが使える物質を作ってくれています。 「量子生物学」を提唱する科学者たちは、光合成や遺伝子の複製などの 生命現象の根本に、量子力学が深く関与しているという仮説を唱えているのです。

歴史を通して人類は、この世界を苦海や終末と表現し、苦しみの中で生き方を模索してきたといえます。
私たちをもっと苦しめてきたのが、内面の矛盾、解放されていない「心」であったということです。

生まれ落ちた瞬間から苦しみの渦のなかに放り込まれている私たちの「心」に解放される道があるとすれば、その入り口は私たちが自分自身の本来の価値を知り、この世界と私たちの関係を知るところにあります。
ですから最先端の科学も深淵な宗教も、ずっとこれらの入り口を探し続けてきたのです。

量子力学や相対性理論は、ニュートン力学を中心に3次元世界で生きている私たちの考え方、いえ感性そのものにコペルニクス的転換を迫っているのです。

量子力学の分野で最初にわかったことは、「量子は粒子でもあり波でもある」ということです。
光は代表的な波として知られていたのですが、実際は同時に光子という粒子であることが証明されました。
逆に粒子であることが知られていた電子が波であることもわかりました。
3次元世界ではこのふたつはまったく別の存在ですが、量子力学的にはどちらでもあると言っています。
そして、「同時にどちらでもある」というのがポイントです。

最近「量子科学」「量子生物学」などの新しい言葉が提唱されるようになっています。
それならば、人類の存在自体を量子力学的に見ることも可能ではないかと考えました。

人間の心もからだも量子からできていますので、量子力学的な存在です。
私は人類の存在について深く考察する上でも、量子力学的な観点が必要だと考えたのです。

この本は、『量子「人間」学』というタイトルです。
いろんな観点から人間という存在について、大胆な仮説を展開します。
そうした展開のなかで、無から有が生じた宇宙のキーポイントと人間の関係も見えてくるでしょう。


量子「人間」学 朗読

科学の最前線である量子力学の世界では、私たちが普段当たり前と思っていることが、まったく違った不思議な姿で現れることがあります。その量子力学の視点から人間の本質や生命の価値について考えた本書【量子「人間」学】の一部を朗読しました。

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この記事を書いた人

I in You , You in Me -私はあなたの中に あなたは私の中に-

私たちの愛する人々は心の中で生き続けます。
追慕の空間は、生命のサイクルと家族の歴史を共有する
コミュニティの中心です。
想い(Omoi)の世界へ 
過去、現在、そして未来を繋ぐ空間を作り出していきます。