密教、そもそも仏教は本来、
肉体を持って生きている今、悟りを開き成仏する事が目的だったのです。
仏教ではその無我の境地にいたることを、「即身成仏」と説きます。
真言密教の加行(けぎょう、僧侶に成る為の修行の一種)で
「入我我入観」というのがありますが、これは
「仏が私の中に入り、私が仏の中に入る!」という そのような境地をいいます。
大日如来も私も心が備わっているので、その心と心がスパークして
心情が通じ一つとなれる、つまり、私も三密の修行を行い、
その行が成満することで、神性を帯びるというそのような事が 可能になるというのです。
修行を通して、宇宙の根源である大日如来と一体となることが
即身成仏の道、つまり密教の目的であると語られています。
印を結び、咒を唱え宇宙の根本と波長を合わせていくのでしょうか。
量子「人間」学 朗読
科学の最前線である量子力学の世界では、私たちが普段当たり前と思っていることが、まったく違った不思議な姿で現れることがあります。その量子力学の視点から人間の本質や生命の価値について考えた本書【量子「人間」学】の一部を朗読しました。