座禅や祈り、瞑想は心を雑念から解放させる宗教的な行為ですが、量子力学的に言うと、物質(粒子)から波へとシフトする、つまり心をコヒーレントな状態にしていく行為と見ることもできます。
現代では元々の意味が失われてしまったたくさんの宗教的な行為はもしかしたら、3次元の関係にとらわれた心を量子的な状態にするスイッチのようなものかもしれません。
例えるなら高い山に登る登山者のようなものです。
頂上に到達すれば別々の道から登ってきた者同士が同じ景色を共有することになります。
最先端の科学である量子力学は、目に見える3次元世界の常識をとりはらってくれました。
もしかしたら今後、宗教の追い求めてきた見えない世界すら、研究対象にすることができるかもしれません。
山の頂上が見えてきたなら、宗教も科学も同じ景色を見るようになることこそ、自然なのではないでしょうか?
量子「人間」学 朗読
科学の最前線である量子力学の世界では、私たちが普段当たり前と思っていることが、まったく違った不思議な姿で現れることがあります。その量子力学の視点から人間の本質や生命の価値について考えた本書【量子「人間」学】の一部を朗読しました。