量子というものは、粒子でもあり同時に波でもあります。
量子というのは私たちの世界から遠く離れた特別な場所にあるわけではなく、私たちのからだやあらゆる物質を形づくっている、原子や分子の素になっているものだということです。つまり、私たち自身が「物質でもあり同時に物質でないという不思議な存在が集まってできている」ということになります。
この世界に存在する物質はすべて、それが置かれている「場の影響」を受けて作用します。
量子にとっての場とは、「コヒーレント(共鳴状態)であるかデコヒーレント状態(共鳴現象が起こりにくい状態)であるか」という状況です。私たちが生活するこの3次元世界において、測定または観測するという行為はデコヒーレントな状況を作る行為だったのです。
驚くべきことですが、この3次元世界ではコヒーレントな状況では多くの奇跡的な現象を見せる量子が、デコヒーレントな状況になると、実験結果を変えてしまい量子的な性質をみせなくなってしまうのです。
私たちの心の奥深くにある「無意識の領域」は、実は量子的にはコヒーレントな状態といえます。
量子「人間」学 朗読
科学の最前線である量子力学の世界では、私たちが普段当たり前と思っていることが、まったく違った不思議な姿で現れることがあります。その量子力学の視点から人間の本質や生命の価値について考えた本書【量子「人間」学】の一部を朗読しました。