「エントロピー増大の法則」とは、「物質はほっておくと乱雑、無秩序、複雑な方向に向かい、自発的に元に戻ることはない」ということです。
生物はこの宇宙のなかにあって、エントロピー増大の法則に抗って存在するシステムを持つ特殊な存在であり、その抗う方法こそが、自らをどんどん壊しながら同時にどんどん作っていくという作業だというのです。
人間を含めたすべての生物が、かなりの速さで古い部品を処分し、 新しい部品に取り換えている事を意味します。 つい3日前の私と今の私では、からだの見た目はまったく変わらないのに、 肉体の材料の原子や分子がかなり入れ替わってしまっている ということです。
私たちは今まで物質としての肉体にあまりにも執着しすぎていたのではないでしょうか?
肉体から自由になるために、私たちは自分自身の存在について新しい認識を持つべきなのです。
量子「人間」学 朗読
科学の最前線である量子力学の世界では、私たちが普段当たり前と思っていることが、まったく違った不思議な姿で現れることがあります。その量子力学の視点から人間の本質や生命の価値について考えた本書【量子「人間」学】の一部を朗読しました。